2005年3月23日(水) 第22号  JICA SV 福井たかよ

 日本は卒業式シーズンもそろそろ終わり。進路が決まった生徒たちは進
学や就職の準備で忙しい頃です。別れと出会いの交錯する早春の日本は、
待ちかねた春への期待と相まって日々華やぎを増します。梅の便りも伝え
られる今日この頃で
              第四回勉強会

 おそらくこれで最後になる勉強会が、312日終了しました。日本語文
法基礎では形容詞の問題を取り上げましたが、むずかしい文法用語も多少
飛び交う中、基本的な形容詞の働きや活用について整理をしていきまし
た。午後は、音声の指導を取り入れ、いかに子ども達の発話を促すかとい
うことで、自分の経験を基に話をさせていただきました。少し、時間不
足、言葉不足でしたが、後は先生方に経験を積んでいただいて、自分なり
のやり方を練り上げていただくことだと思います。

 また、先輩先生との交流会では、羽田先生が結婚や育児などを乗り越え
て、尚、地元の学校の先生として頑張っておられる様子が伝わってきまし
た。尾崎先生からはわざわざ原稿をお届けいただきましたので、機会を見
つけてご紹介させていただきます。

↑ 日々ご多忙の中ご参加ありがとう

* * * * * これからの日本語教育(日本語学校)を考える懇談会 * * * * *

 聖南西の皆さまのご協力で、予定通り懇談会が進められております。225日のコロニア・ピ
ニャールを皮切りに
38日ピエダーデ、15日サン・ミゲール・アルカンジョ、22日ソロカバと進みました。毎回、お仕事の後
お疲れのところ時間を割いて参加してくださる皆様に、とても感謝しています。

 こうして、直接地域の皆さまのお話しを聞くことができるのは、私個人としてもとても良い機会をいただいたと思います。
日本語教育の推進を通して日系社会の活性化を図りなさいと、とてつもなく大きな課題をいただいて赴任してきたシニアです
が、地域の様子を十分に理解することなしでは、どのような活動も地域から遊離した独りよがりなものになってしまいます。
これが、任期の最後であることがとても残念に感じられています。

懇談会名言集 そのT

子どもたちや、孫たちと日本語で話がしたい。

 自分が理解できる程度には子どもにも日本語を理解できるようにしてあげたい。

 日本語を勉強するようになって日本へ行くことが息子の夢になっている。

 日本語学校は地域で盛り上げるものだ。

 モデル校のモデルの意味は何だろう?

 本家の日本の教育が最近おかしくなっている。

 移民のルーツ、日本人としての誇りを守りたい。

 話をするだけでは駄目だ、行動しなくては。

 話を聞いて目を開かされました。 

 子どもと一緒に日本語の勉強しています。

 昔は日本語の他に選びようがなかったが、今は、いろいろな選択肢がある。

 子どもが地元にとどまっているのが必ずしも良いとは限らない。

 人や物が流れ求心力のあるほうへと集中していくのは止められない。

子どもの頃日本語が大切とは思わなかったが、大人になってその大切さに気がついた。
自分の子どもにそのことをどうやって伝えればいいだろう。

 子どもには、日本語や日本文化などに出来るだけ触れさせてあげたい。

 日本語の教育は日本でやればいい。ここはブラジルだ、必要ない
それぞれの国や地域が育んだ文化を比較し優劣を語るのではなく、その一つひとつが独自の価値を持つものとして認識した上
で、日本文化を見ることが、多文化共生の時代を生きる私たちに求められていることではないでしょうか。懇談会を通して、
すこ〜し、気になっている点です。蛇足ですが・・・。
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