200613()17 JICA SV 加藤眞理

日本語センターの全伯コンクールが終了し、この仕事で、私の
全ての業務が終了しました。本号が「南十字星
part2」最終号です。皆さん
のお蔭で
2年間を無事に過ごすことができ、心から感謝しています。part
から後藤先生にバトンタッチします。

    「全伯コンクール」終了

5月27日と610日に、全伯コンクールが行われまし
た。
このコンクールは、今回より予め日本語センター
からテーマが出されるという形式になりました。この
形式にすることで、生徒が緊張しなくなり参加しやす
くなると賛成する意見もあるようですが、練習時間を
タップリ取れる学校とそうでない学校の差が余計はっ
きりとし、学校間格差がさらに広がると、個人的には
非常に危惧しています。
今回の生徒の絵を見ると、学
校で指導したことが良く分る作品がありました。その
学校の生徒の作品は、あるテーマで描いた構図が全員
一緒でした。上手でしたが、こういう現象を自分の目
で実際に見てしまうと、違和感を感じざるを得ません
でした。このまま、この形式でコンクールが行われれ
ば、この傾向がさらに強まり、全員が同じ構図で描く
ようになってしまい、生徒独自の視点がなくなり、指
導者の視点を模倣し、その中から優秀な作品が選出さ
れるという事になりかねないと思いました。コンクー
ルの意味がなくなるのではないかと思います。
それで
も、中にはとてもユニークな絵もあり、監督している
教師の目を楽しませてくれました。

書道では、学校で授業中に使用している紙とコンクー
ルの時とで紙質が異なり、勝手が違い上手く書けなか
った生徒もいたようです。
硬筆を見ると、同じ濃さの
鉛筆を使って書いても、筆圧の関係で、かなり作品の
感じが異なることが良く分りました。

作文は、
Cクラスまでの生徒はかなり早く終了したよ
うですが、
Dクラスにもなると、丁寧に下書きをして
時間ギリギリまで原稿用紙に向かい、一生懸命に書い
ている生徒が沢山いました。それでも、よく注意して
見てやらないと、緊張しているのか原稿用紙の書き方
を間違えている生徒もいました。
また、センターから
送られてきた硬筆用の所定用紙も、作文用の原稿用紙
も足りなくて、コンクールの最中に教師
がコピー取り
にバタバタし、各教室を駆け回るという一幕もありま
した。

今回から、センターのコンクールにアンケート用紙が
着いてきましたので、皆さんもこのコンクールについ
て気がつかれた本音を書いてください。無記名ですの
で、是非、本音で書いてください。教師の本音が、各
行事を良いものにしていくと思います。
今回のコンク
ールの発表は、
9月頃だと思います。表彰式は10月下
旬に行われると思いますが、今回も聖南西から沢山の
生徒が賞を貰えると良いと思っています。

最後に、2月に逝去なさった小野寺博子先生に教えて頂いた素敵な
言葉を皆さんにもお伝えします。小野寺先生は、本邦研修(コロニア
の広瀬みどり先生も一緒の研修)で、同期の友人が小学校時代に教師
から言われた次の言葉を教えて貰ったそうです。是非、生徒に教えて
やって下さい。

「神様は、人間一人一人に、頑張れば必ず芽が出る種を持た
せてこの世に誕生させています。だけど、この種は頑張ってみ
ないと芽がでないんだよ。初めは自分がどんな種を持っている
のか誰にもわからないんだ。だからみんな、これからどんなこ
とでも、とりあえず頑張ってやってみよう。何もしないで、せ
っかく神様が持たせてくれた種を無駄にしたら、神様がガッガ
リするからね」。

ホットな先生

今号では、ピエダーデの佐藤先生を紹介します。今年3月からピエ
ダーデの生徒の親分として、頑張っています。真面目で熱心で勉強
家、という三拍子揃った二世の先生です。

はじめまして!03月からピエダーデ日本語学校で先生をやっている佐藤です!よろしくお願いします。10年前、ぼくはソロカバ日語学校で勉強して、10年後、先生になるってぜんぜん思っていなかった。その日本語学校を通っていた頃からたくさんのいい思い出が残っています。「林間学校って凄く楽しかったなあ!!!」色々あるね!日本語教師を全力で頑張ります。そして、ピエダーデだけでなく、聖南西の生徒たちにも、ぼくと同じく、学校のいい思い出を作りたいと思います。

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