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「聖南西お話学習発表会」
10月22日(日)、コロニア・ピニャー
ル日本語もデル校にて、「聖南西お話
学習発表会」が開催されました。かつ
ての「大会形式」から「発表会形式」
になり、すでに3回目を数えますが、
未だにどうして「大会形式」から「発
表会形式」になったのかということを
、各地の方から聞かれます。経緯をか
いつまんで説明しますと、生徒達が置
かれている日本語環境がこの10年間で
かなり変化しました。学校間の生徒の
日本語能力にも大きな差が生じ、従来
の大会形式だと一人一人の生徒の努力
や成長の様子を正しく把握する事が不
可能になり、お話大会の本来の目的か
ら大きくずれてきました。そこで、教
師達が検討を重ね、現在の「発表会形
式」を考えました。「大会形式」の時
は、日本語環境の生徒か、長年日本語
を勉強してきた生徒しか出場できず、
どんなに努力しても殆どの生徒が、そ
の成果を発表する機会に恵まれません
でした。また、出場者を見れば発表す
る前に誰が優勝するかもハッキリして
いました。現在の「発表会形式」では
、各校でそれぞれに代表者を選び、そ
の代表者が発表するという形式ですの
で、頑張れば誰にでも出場する機会が
あるわけです。過去の大会で出場経験
がある教師が次のような感想を書きま
した。「発表会形式
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だと発表する生徒がとても落ち
着いているので、安心してみて
いられる。お話大会の目的の一
つが、人前で話す事を経験させ
るという事なら、その経験は将
来、生徒のあらゆる場面で生き
ると思う」と。また、私事です
が、先日の連休で旅行した際に
、日本語のガイドが話し方がう
まいとツアー客に褒めらました
。彼が「子供の時の日本語学校
のお話大会で話し方を学びまし
た」と言うのを聞いた時に、お
話発表会が人の一生に大きく影
響を与えることを感じました。
どのレベルの生徒でも、努力す
れば出場する機会が用意されて
いる事は、とても教育的だと思
います。しかしながら、「大会
形式」を望むご意見が多いよう
なので、保護者と教師が「生徒
達にとってどの形がよりよい形
式なのか」再検討することが必
要だと思います。


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